OHKUVO PROJECTって何?
小さなまちの大きなチャレンジ!
農家チームが始めたプロジェクト
浜松市西区大久保町は、浜名湖の東岸に位置する緑の谷。 農業に適した平地や肥沃な土には恵まれていませんが、 国営かんがい用水「三方原用水」が整備され、 さらに年間の日照率が全国でもトップクラスという気象条件を味方に、 昭和50年代よりミツバの水耕栽培が始まりました。 その後、セルリーやサラダナといった洋菜類も加わり、現在では、 オクラ、トマト、ミョウガ、ニンニク、トウガラシ、ピーナッツなど、その種類は400以上に上ります。 谷間の土地が野菜の宝庫になったのは、 太陽の恵みと、農業を営む生産者たちの努力があったから。 知恵を出し合い、労力を惜しまず、汗を流す。 この成功体験を糧に、「自分たちを育ててくれた地域のために」という思いで始まったのが 「OHKUVO PROJECT」です。農業だけにとどまらず、 耕作放棄地の活用、環境保全、子どもたちの食育など、活動領域を着実に広げています。
無秩序な放置竹林を何とかしよう。
大久保町では長年、無秩序に広がる放置竹林の「竹害」に悩まされてきました。 竹は成長が早く、少しでも管理を怠ると、あっという間に雑草のごとく増殖します。 もともと野菜づくりで結束力のある農業生産者たちは、 「NPO法人OHKUVO」を立ち上げると、「OHKUVO PROJECT」の一環として 放置竹林問題に取り組みました。 伐採作業は重労働ですが、それ以上に頭を悩ませたのが伐採した竹の処理。 生えたまま放置するのも、伐採して放置するのも、放置に変わりはありません。 ならば、伐採した竹はできる限り再利用しようと、プロジェクトのメンバーたちが アイデアを出し合い、農業用の「竹チップ」や食用の「竹パウダー」を考案しました。